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~Sun-Ctus
2018/11/13  [PR]
 

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村を出てから、三昼夜。人づてに道を探り、言い伝えの情報を聴き募っていた。しかし、状況は芳しくない。地上の虹の話など聞いたことが無い、そんな答えばかり。

「そう簡単には、いかないな…」

「もし…」

これからを逡巡していると一人の老人に呼び止められる。

「何やら探し物をしてられるご様子…」

「はい、そうです」

ユダは、長老から貰った本を見せる。

「ここに書かれている場所に行きたいのです。しかし、なにぶん、古い物で、確かなことがわかりません。加えて私はこの辺の地理に疎くて難儀をしています」

「そうか…そなた、北の王国は訪ねてみたか?」

「いえ…」

「ここから北に20キロほどの場所にセロティアという国がある。そこに巫女がおる、一度訪ねてみるといい。きっとそなたの探し物が見つかる」

「ありがとう」

ユダは簡単に礼を言って、さっそくセロティアに向かった。

セロティアは、賑やかな町だった。ゼウスの粛清もまだ、この地に及んでいないのか人々は皆、幸せそうな笑顔をしていた。

「さて、その巫女というのは、何所にいるのか」

最初に入った酒場で巫女の居場所はすぐに知れた。巫女は王宮でこの国に世情を占っているということだ。

「俺のような旅の者でも占ってもらえるものなのか?」

「ああ、月に一回、王宮の一般参賀が許されている、その時、巫女様に占ってもらうことは、可能だ」

「その一般参賀はいつになる?」

「ああ、あんた、運がいいね。明日だよ」

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